mardi 6 octobre 2015

ミシュランさんの授賞式に出席、久し振りのカルペ・ディエム



今夜は、フランク・ミシュランさんの渋沢・クローデル賞の授賞式に出席した

昨年12月のスートゥナンスのも参加させていただいた


今回の受賞は、絶妙のタイミングだったようだ

一つは年齢制限ぎりぎりの受賞だったこと

それから、受賞の報告が舞い込んだのが、スートゥナンス後の虚脱状態の時期だったことなど

いずれにしてもこれからに向けて弾みがついたのではないだろうか


会場には、現日仏会館理事長の松浦晃一郎氏や元駐米大使の柳井俊二氏などの顔も見えた

上の写真のように、賞状は松浦氏から授与されていた

会場では何人かの方とお話をさせていただいた




お一人目は、アラン・タイランディエ(Alain Taillandier)さん

昔日本に滞在したことがあり、パリの日本大使館には20年にもなるという

 わたしの学業や仕事の発表のことなどについていろいろと質問があった

先週書くのを終えたばかりだと言うと、それはお疲れさま!と労われた

他のことも待っているので、先のことは何とも言えない状況であることは理解していただいた


 それから中央大学の小野潮さんとも言葉を交わすことができた

今年からパリ国際大学都市日本館長をされているとのこと

今回の賞の審査員も務められ、3キロに及ぶ論文をすべて読まれたようである





もうお一方は、翻訳家のパトリック・オノレ(Patrick Honnoré)さん

いろいろな作家を訳してきたようであるが、今やっている川上未映子さんのことを多く話していた

最新のものは、『すべて真夜中の恋人たち』(講談社、2011)

De toutes les nuits, les amants (Actes Sud, 2014)

彼によると、川上さんは光や科学、そして哲学にも興味を持っていて、作品にも表れているという

これからも訳していくのではないだろうか

漫画も訳しているとのことで、帰ってから手持ちのものを調べてみた

すると、谷口ジローの次の作品が彼の訳であった

Ciel radieux (Casterman, 2006)

原作は、『晴れゆく空』(集英社、2005)

こういう繋がりが見えてくるとは、嬉しいものである

パトリックさんは、小西国際交流財団の2012年の翻訳文学賞を受賞されている

その財団が来週コロックをやるとのことだが、残念ながら満席になっている

それからもう一つパトリックさんが指摘していたことを思い出した

それは、日本語からフランス語への翻訳で手薄な分野として人文・社会科学があるということ

訳されるべき人が少なくないと見ていた


今日は久しぶりにエピキュリアンに戻り、ホラティウスよろしくいろいろなものを摘み取ることができた



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samedi 10 octobre 2015


この直後、パトリックさんからメールが届いた

自分の写真が気に入ったので、私用で使わせてもらえないかとのお願いだった

勿論、何の問題もないとお伝えした

そのような写真が撮れていることに、少しだけ満たされたものを感じた






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