vendredi 9 décembre 2011

現実を忘れて銀行を味わう



昨日はヨーロッパの現状をお聞きするために銀行へ。生活に大きな影響が出るとなると少しは注意しなければならないと思い始めたのだろうか。北の国の圧力が効いたのか、今は小康状態のようだが、これからどうなるのかわからない。日本にいる時には、何年か後の日本の状況を心配している方もおられた。しかし、先のことなどわからない、なるようにしかならないというこれまでの考えが変わるところまでは行っていないようだ。銀行の方は、できるだけのことは致します、と力強い言葉を吐いてくれた。全然当てにはしていないのだが ・・・。

実は最初、担当の方のいるオフィスが引っ越しているのを知らずにこれまでの古いビルに入った。扉の前にはすでにお客さんがいて、返事がないのだという。何度呼び鈴を押しても反応なし。他にも人が来るがどうなったのか知らない。一瞬、ここに来る前に銀行が潰れたのではないかと思い、ニュースをチェックしてみてはと勧める。しばらくすると、そのお客さんの担当者と電話が繋がり、丸ごと本店に移ったことがわかる。その方に案内していただいた本店はいやに立派だ。待合室は天井の高い大きなホールで、気持ちがよい。待ち時間を周辺の観察に使う。切り口によっていろいろな美しさを表してくれる。

担当者が現れると、開口一番、素晴らしいでしょうと言い、奥のエスカリエ(階段)を見ました?と続けた。自分が楽しみ、味わっているのだ。お話を始める前に冒頭の写真のホールまで案内していただく。こういう枠に嵌らない対応がわたしの解放感を増強してくれる。その後のお話もこれまでになくリズム感溢れるものになった。こうして現実を忘れていくのである。







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