mardi 10 mai 2011

少し軽快になってきたような


昨日は研究所で新しい本を読み始め、今日は久しぶりに大学のビブリオテークへ。どうしても読みたい哲学論文がいくつかあったためだ。購読者以外は論文1編が30-40ユーロもするので仕方がない。1階の受付と3階の受付の方に様子を聞いてから席につく。これまで文系の論文はネット上にあるのもの以外は諦めていたのだろうか。ここで論文を取ったのは初めてのような気がする。ここは学部学生がほとんど。若い人の身のこなしは予想もつかず、ひそひそ話も聞こえるのでこれまで敬遠していたのかもしれない。しかし今回、それはそれで面白い空間ではないか、と感じる。

朝のメトロ。重そうなスーツケースを持ち、喘ぎながら階段を上っているご婦人がいたので、声を掛ける。" Je peux vous aider ? " (何かいたしましょうか?)。こちらを向いてお願いしますという仕種を見せたので上まで持って行く。メルシと聞えたような気がした。それにしても、こんな言葉を発したのは初めてではないだろうか。これも4月以降、言葉がこの身と一体になり自然に出るようになっている証だろう。正しいフランス語かどうかは別にして、精神的に抵抗なく言葉を発することができるようになっている。それまでは頭の中が日本で体だけこちら、という状況だったが、その頭の重しが取れたためだろうか。変な臨場感があり、言葉を発する時に軽快さが生れている。

出掛ける前、冷や汗をかく。なぜかお腹が下るという現象が起こったのだ。しかも今週は配管工事で水道が日中止まっている。まさに一刻を争う状態。いろいろなオプションを考えたが、とにかく外に出て最初に現れたカフェに飛び込むことにした。そして、予想していなかったカフェが現れたので怪訝そうなマダムをよそに直行。間一髪で間に合った。その後のカフェでの読みは短い時間だったが、すっきりしたものになった。本当に何が起こるかわからない。


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